エコテックス®認証とは世界に通ずる安全の証
世の中の食べ物や日用品には「オーガニック」「無添加」「植物性由来」など
ぱっと見ると、安全そうなイメージを浮かばせる言葉がたくさん使われています。
しかし、本当に安全を保証しているのかというと、実はそうではなかったりします。
じゃあ安全の基準はどこで判断すればいいのか?
今回は信頼できる一つの国際的な安全の認証機関をご紹介します。
それはエコテックス®です。
☑本記事の内容
●エコテックス®の概要。
●エコテックス®の安全性や環境への取り組み
エコテックス®とは
エコテックス®は、日本の安全基準をはるかに超える、350種以上の有害物質を対象とした世界最高水準の安全な製品の証明をはじめ、生産にたずさわる人や環境への負荷にも配慮したサステナブルな工場の認証など、繊維ビジネスにおける、世界に通ずる安全の証です。
つまりは、繊維製品の安全性を証明するものです。
食品や化粧品、薬品についての安全認証については知られていますが、
繊維製品については、知る人は少ないのではないかと思います。
実は繊維にも人体に有害な物質が含まれているとエコテックスはいいます。
エコテックス®のはじまり
1980年代後半に繊維製品に含まれる有害物質が社会問題になり、
1992年に、スイス・ドイツ・オーストリアの検査機関によって国立共同体として
エコテックス®国際共同体が発足した。
結構まえから繊維製品に含まれる有害物質については問題になっていたんですね。正直知らなかったです。
エコテックス®認証機関をもつ国
オーストリア・イギリス・デンマーク・ギリシャ
ドイツ・イタリア・ポルトガル・ポーランド
スイス・スペイン・スウェーデン・スロバキア
フランス・ベルギー・ハンガリー・日本
2000年にヨーロッパ諸国以外で唯一、日本のニッセンケン品質評価センターが認証機関となりました。
世界的にヨーロッパ諸国の安全基準や安全意識は高いことで知られていますが、
その中に日本が食い込んでいるのは、嬉しい限りですね。
エコテックス®4つのポイント
2.世界100ヶ国以上、20万件以上の豊富な実績
3.原料から企業まで、あらゆる段階に対応できる各種認証
4.SDGsやサステナブルへの取り組み
日本でも、もっと知られていくといいですね!
エコテックス®が解決したい繊維業界の深刻な環境問題
- 世界の化学物質のうち繊維の生産に使用される割合25%
- CO2排出量 年間12億トン※自動車産業とほぼ同じ
- 水質汚染の20%を占める※繊維産業は水の汚染、使用量が2番目に大きい業界。ちなみに1番は石油産業
- 衣類の洗濯により、毎年50万トンのマイクロファイバーが、海に流れ出ている。※500億本のペットボトルに相当する。
- 国際自然保護連合(IUCN)の2017年のレポートによると、海中のマイクロプラスチック(生分解されないプラスチックの微細な粒子)の35%は、ポリエステルなどの化学繊維を洗濯したことで海に流れ込んだと推測される
- 全体の85%の衣類が、毎年埋め立て処分される。
- ジーンズを1本作るのに、約7600リットルの水が必要となる。これは、1人の人が1日に8杯の水を10年は飲める量に相当する。
そのほかにも多くの問題あり。
正直、吐きそうですね。
サステナブルな未来を広げる、エコテックス®シリーズ
エコテックス®の認証ラベルは以下の5つ。
●エコテックス® エコパスポート:染料・助剤など化学薬剤の認証
●エコテックス® ステップ:サステナブルな生産現場の認証
●エコテックス® レザースタンダード:皮革製品の安全認証
●エコテックス® メイド イン グリーン:エコテックス®が誇る、最高峰のラベル
エコテックス®スタンダード100は世界トップレベルの安全な繊維製品の証 前回、エコテックス®認証の概要についてまとめてみましたが、 今回は少し突っ込んで、子育て世代に関わってくるであろう、エコテックス®スタンダード100につ[…]
エコテックス®認証を取得した日本企業
日本でエコテックス®認証を取得した企業をいくつか紹介します。
●洋服の青山
●ユニ・チャーム
●YKK
●カイハラ産業株式会社
注目したいのはユニ・チャームさんで、おむつを作っている会社さんです。
このような安全の認証を取得している会社のおむつだったら安心して使えますね。
「おむつ」って、たくさんあるけど、どれでもいいの? 新米ママ 赤ちゃんが産まれたし、紙おむつを買おうとおもってるんだけど、どの「おむつ」を買うのが一番いいのかしら? こんにちはsayamax[…]
まとめ:エコテックス®を知ろう
エコテックス®認証の製品を買おう
「買い物は投票」だといいます。
その製品がどのような理念のもの作られているか、
その想いに共感できる製品を無意識に僕たちは購入しているのではないでしょうか。